5月下旬、女子やり投げで世界の頂点に立つ北口榛花(26歳)の姿は、チェコの片田舎にあった。「オリンピックでは、『金メダルが獲れたらいいな』くらいにしか思っていないです。獲りたいと思って獲れるものでもない。もちろん試合になったら『獲りたい』という気持ちになるので、そこまでの過程はある程度、余裕を持って『獲りたいな』くらいの気持ちで行きたいです」 北口の名前を世界に知らしめたのは、去年(2023年)8月にハンガリーのブダペストで行われた世界陸上選手権だった。自身の最終投擲をメダル圏外で迎えた北口は助走路に立ち、手拍子で会場全体を巻き込んだ。持ち前の柔軟性を生かし大きくしなった腕から放たれたやりは、
【熱狂パリ五輪】やり投げ・北口榛花インタビュー 「金メダルが獲れたらいいな」の真意
旭川で競技を始めた高校時代、チェコでの単身修業、そして五輪へ
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