本書の著者は、認知科学、発達心理学などの研究者である今井むつみ氏。「新書大賞2024」を受賞した『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(中公新書)の著者である(秋田喜美氏との共著)。 上司に仕事の報告をした際、意図した内容がうまく伝わらなかった。改めて報告しても、やはりうまく伝わらない。「言い方が悪かったのかもしれない、別の言い方にしてみよう」と考える人もいれば、「上司がちゃんと聞いてくれないからだ」と考える人もいるだろう。 こうした行き違いが起こる原因について、今井氏は次のように説明している。 人間は誰しも自分が「当たり前」だと考える枠組みを持っていて、その枠組みは認知心理学で「スキ
話が上手く伝わらない原因「スキーマ」とは何か?認知科学が教えるコミュニケーション改善術
【ブックレビュー】「新書大賞2024」受賞の『言語の本質』著者が悩みに答える
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