一昔前、勤め人の多くが電車に乗るときには週刊誌を買っていた時代があった。読み終えると網棚に置き去り、それをまた次の人が拾って読む。時の話題は新聞と週刊誌から広まっていた。特に週刊誌には政治家や芸能人のスキャンダル、注目の事件の裏側、災害、国際情勢に至るまで、電車の中で読み終えられる数ページの中に多種多様な話題が詰め込まれていた。「しょせん週刊誌ネタ」と一段低く見られることもある週刊誌だが、駅の売店に並ぶ週刊誌が一つの時代の象徴であったことは確かだ。もちろん電車の中には週刊誌の中吊り広告。世の中には活字の勢いが溢れていた。 週刊誌文化は1990年代に絶頂期を迎えたと言えるが、その後2000年代か
【米「LIFE」復刊】フォトジャーナリズムを支えた「雑誌の時代」、日本にはもう戻らないのか
Premium会員登録のご案内
Premium会員の特典
- プレミアム限定の記事配信
- プレミアム専用記事レイアウト
- 印刷に最適な画面提供