4月10日、岸田首相は訪米し、ワシントンでバイデン大統領と首脳会談を行った。この日、韓国では総選挙が行われ、与党が惨敗した。北京では、台湾の国民党の馬英九総統が習近平国家主席と会談した。国際社会の構造は大きく変化しつつある。このパワーバランスの変化をしっかりと把握しなければならない。 支持率の低迷に苦慮する岸田首相にとっては、日米首脳会談で成果を上げ、流れを逆転し、支持率回復につながることを期待したいところである。 日米首脳会談の最大の成果は、両国の防衛協力を推進し、同盟強化を決定したことである。共同声明は、「日米及び世界のために、複雑に絡み合う課題に対処できるグローバル・パートナー」と日米同