私事だが、以前、郷里の司法書士事務所から突然「親展」の封書が届き、開けてみたら遺産分割協議書が入っていたことがあった。 もちろん、それとは別に手紙が同封され、なぜ遺産分割協議書を送るに至ったかが説明されていた。要は、何十年も前に亡くなった母方の祖母名義の土地が残っており、家督を相続した叔父が自分の名義に書き換えるために、司法書士に依頼して祖母の相続人全員に同意を求めたということだった。 母は筆者が高校生の頃に亡くなっていたので、母の“代襲相続人”として筆者のところにも封書が届いたのだろう。 念のため叔父に連絡して詳しい説明を受けた後、署名・押印した遺産分割協議書や印鑑証明などを司法書士事務所に