東京大学医科学研究所の一部が、奄美大島にあることを知っている人は多くはないでしょう。僕が約40年間勤務した奄美病害動物研究施設(以下、研究施設)が、まさにそれに当たります。 研究施設ができたのは、1902年(明治35年)のこと。後に慶應義塾大学医学部長となる北島多一博士がハブ血清を研究するために設立されました。つまり、研究施設とハブの研究は、一心同体と言っても過言ではありません。 研究施設に赴任した直後、僕は野生動物や実験動物の生態をメインに研究をしていました。ただ、ハブの研究をされていた先生が忙しいとき、お手伝い程度のことはしていました。その先生が研究施設から異動になるときに、「服部君、あと
ハブの捕獲数は景気と連動?毒を飲んでも大丈夫?好きでもないハブを40年間研究してきた研究者によるハブの生態講座
【関瑶子の研究って楽しい】元東京大学医科学研究所・服部正策氏が語る、ハブの知られざる生態
2024.4.1(月)
関 瑶子
Premium会員登録のご案内
Premium会員の特典
- プレミアム限定の記事配信
- プレミアム専用記事レイアウト
- 印刷に最適な画面提供