「ラーマ10世の写真は、ラーマ9世の横に小さく置かれているんですよ。タイの人が国王をどう見ているか分かりそうですね」 先日タイを訪問した際にあるタイ通の方から聞いた話だ。名君として国民の尊敬を集めていたラーマ9世(プミポン国王)の2016年の死去後、即位した息子のラーマ10世(ワチラロンコン国王)が先代の国王ほどの尊敬を集めていないことを暗示している。 当然かもしれない。日本での報道は大きくないように感じるが、ラーマ10世は、ドイツに滞在していることも多い。コロナ禍では、美女を多く引き連れ、ドイツで隔離生活をしていたと言われる。 タイでは、国王や主要王族への批判や侮辱は不敬罪に罰せられる。そのた