しかし、景気後退すら起きそうにないという状況になっています。 昨年は労働需要は強いものの労働参加率が上昇していたので、労働需給のバランスが改善。さらに、サプライチェーンの回復で財市場もバランスしたうえに、生産性も上昇しました。3拍子揃ったので、インフレさえ収まればよいとFRBも考えるようになったのです。 ところが、2024年の1、2月のインフレ率はデータが示す事実として再加速しています。インフレの「減速」ではなく「加速」です。足元では労働参加率が低下しており、再び需給のタイト化が進みそうで、インフレは収まりそうもありません。簡単に2%の物価安定の目標は取り戻せないようです。 まだ、2カ月のデー