2月16日の夜遅く、ヤフーニュースの見出しの項目に「ナワリヌイ氏、死亡」の文字を見つけ、驚いた。本欄の21日用に別の原稿を準備していたが、この報道にふれないわけにはいかない。急遽、内容を変え、情報を集め始めた。 わたしが見た第一報の記事はこのように簡単なものだった。「2月16日、ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が刑務所内で死亡したと、インタファクス通信が同国の刑務所及び拘置施設を管理するロシア連邦刑執行庁(FSIN)の情報として報じた」「インタファクスが引用したFSINの発表によると、ナワリヌイ氏は『散歩の後で体調不良を訴え、そのほぼ直後に意識を失った』。国営メディア『ロシア・ト