戦前、日本の三大喜劇人とされたのが、エノケン、落語出身の柳家金語楼、声帯模写の古川ロッパの3人です。 金語楼は明治34年(1901)、ロッパは同36年(1903)、エノケンが翌37年(1904)生まれと、ほぼ同世代の3人が笑いで鎬を削るという時代がありました。 昭和10年代、日米開戦の同16年まではエノケンやロッパの名前が冠された映画が何本も製作され、「エノケン、ロッパの時代」と称されたようですが、下町対山の手、ダミ声と美声、軽快さと貫禄という2人の対照の妙が面白かったのでしょう、共演映画も製作されました。 声色の天才、古川ロッパは文才もありましたが、如何せん、動きのある動作は苦手で活字とラジ
「作品は面白くても本人は面白くない」喜劇王・エノケン、晩年の耐えがたき落日の日々、本当はさみしがり屋だった?
日本が生んだ天才喜劇王・エノケン波瀾万丈の人生劇場(3)
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