めでたさも中くらいなりおらが春 江戸時代の三大俳人の一人に数えられる小林一茶(1763年~1828年)が、正月に詠んだ一句である。華やかな正月を迎えたが、カネもなく、どこへ行けるわけでもないので、それほどめでたいわけではないという意味だ。「中くらいなり」という言い回しが、皮肉を込めた心情に響く。 それで、何が言いたいかといえば、いま多くの中国人も、この一茶のような心情ではないかと推察するのである。 2月10日土曜日、14億中国人が一年で最も待ち望んでいた春節(旧正月)を迎える。この日から17日まで、中国は8連休! あな羨まし。 思えば、コロナ禍の前までは、春節を祝わない日本人まで祝っていたもの