今から6年前、中国で「紅海行動」という題名の映画が大ヒットした。 世界最大の海軍の座を米国海軍から近年奪い取った中国海軍の勇敢な行動に初めてスポットライトを当てた、中国映画としてもてはやされた作品だ。 イエメンのような紅海沿岸の国のテロリストが中国市民を人質に取り、海軍の特殊部隊がその救出に向かうという筋書きだ。「今回のミッションはすべてのテロリストに対する、中国市民を傷つけるなというメッセージだ」とスクリーンに映し出された司令官が言う。 中国共産党は愛国的な感情をあおるために映画の上映を取り仕切った。政府当局者たちは、この映画は「大国として責任を負っている」中国の姿を映し出していると話してい