【後編】アルバイトこそ高賃金、「ハイリスク&ハイリターン」の仕組みが魅力 ワーホリ制度は、日本ですでに40年ほどの歴史がある。今からは隔世の感があるが、日本人にとって、かつては海外旅行はまだまだ高嶺の花の存在だったのだ。円もまだ安く、日本人はそこまで豊かではなかった。 海外旅行が大きく拡大していくのは、1980年代の日本のバブル期である。ちょうどそのタイミングで私は大学時代を過ごしていた。海外旅行がまだ贅沢な時代だっただけに、私たちの世代のワーホリのイメージは、まだある種、特別感があったわけだ。 その後、1990年あたりから日本人の海外旅行がどんどん一般化していき、為替市場で円も高くなっていく中