まずは原子力発電所の仕組みである(図1)。ウラン鉱石を採掘して、精製し、燃料棒を作る。燃料棒を複数まとめて燃料集合体として原子炉に装荷し、これでお湯を沸かして発電に使う。 発電を止めたければ「制御棒」を燃料集合体の間に入れる。 使用済みの燃料は、取り出して、プールに入れて貯蔵する(図2)。 今回震災時の志賀原子力発電所は、そもそも稼働停止していたので、燃料は原子炉に装荷されておらず、使用済みのものがプールの中に貯蔵されていただけであった。 では震災が起きたらどうするか。 まずは、原子力発電所を安全に停止させることが第一になる。 そのために、制御棒を燃料集合体の間に挿入して核分裂の連鎖反応を止め
能登半島地震で志賀原発の備えは奏功した、心ないデマは被災地にとって迷惑だ
原子力安全の常識があれば分かる偽情報に惑わされてはいけない
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