前回の寄稿『デジタル赤字だけではない「もう一つの赤字」が食いつぶすインバウンドの黒字』では、話題になりやすい旅行収支の黒字やデジタル関連収支の赤字はもちろん重要だが、カネ関連収支の赤字も決して無視できない「伏兵」になっている現状を論じた。 この点、もっと掘り下げて欲しいという声もあるため、改めて筆を執った。 サービス収支をモノ関連収支・ヒト関連収支・デジタル関連収支・カネ関連収支・その他の5分類で見た場合(※この分類方法は2023年8月の日銀レビュー『国際収支統計からみたサービス取引のグローバル化』に依拠している)、遡及可能な2014年以降の8年間の変化は、①ヒト関連収支の黒字が拡大したこと、
隠れた外貨流出、金融庁も注視する外貨建て保険が持つリスク
経常黒字国の足場を崩すサービス収支赤字にもう一つの伏兵「カネ関連赤字」
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