むしろ、「火事場泥棒」に関する流言・デマへの過剰な反応が問題です。「赤信号みんなで渡れば怖くない」という心理状況を生むおそれもゼロではないからです。例えば、東日本大震災の時、避難所にいる被災者が泥棒の噂(うわさ)におびえて自宅に貴重品を取りに帰ろうとする動きが散見されました。 彼らの格好は「帽子姿にマスク」で、側から見ると犯罪者に見えてしまいます。こうした方々が増えることで、逆に集団の不安感が増し、罪のない人を泥棒と勘違いしたり、被災した店舗から物を盗んだりといった犯罪につながってしまう可能性すら否定できないのです。ちなみに、「いったん家に帰ろう」と思った動機がSNSで火事場泥棒の噂を聞いたか
「地震→火事場泥棒」という安易な発想は危険、集団心理の暴走が犯罪を招く
3.11指揮した元県警本部長「非常時こそ平時の秩序を、自治体と警察の連携がカギ」
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