「政治とカネ」の問題は今に始まったことではありません。政治活動を支える資金(政治資金)に関する「政治資金規正法」は、どのようにして生まれたのでしょうか。 民主主義社会では自由な政治活動が保障されなければなりませんが、政治資金の金額や出所が野放図になると、政治家の腐敗が進み、政治が乱れる恐れがあります。そのため、第2次世界大戦が終わって間もない1948年、米国の法令を参考にした政治資金規正法が議員立法で成立しました。政治資金の流れを国民に公開して絶え間ない監視と批判を仰ぐことで、政治活動の公正を確保しようとしたのです。法律名を「規制」ではなく「規正」としたのも、民主主義の健全な発展を主目的としたか