前回コラム「今年の円高・ドル安は長期円安局面の小休止か、既に転換した『円高の歴史』」で論じたように、筆者の2024年に対するメインシナリオは「FRBの利下げに伴い米金利が低下し、円高・ドル安が進む」というオーソドックスなものだ。 仮に、こうした「緩やかな円高」というメインシナリオが覆され、逆に円安が再起動する可能性があるとすれば、どのような要素が考えられるだろうか。 例えば、①FRB(米連邦準備理事会)の利上げ復帰、②米大統領選挙を受けたドル買い、③日銀の追加緩和などは考えられるだろう。 パウエルFRB議長が12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)において利下げ可能性を示唆している経緯も踏まえ
2024年の円相場の大きな変数、米大統領選で円安、円高のどちらに振れるのか?
過去の経験則から見える「選挙前はややドル安・円高、選挙後はドル高・円安」
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