以前、この欄で「お笑い芸人がおもしろくない」ということを書いた。かれらの漫才や笑わせようとする行為のあれこれが、腹が立つほどおもしろくなく、それらを笑うのは、互助会でもある同業者の漫才師たちだけである、と。 あれからコロナ禍を経た現在、ますますお笑い芸人の出る番組を見る気がしなくなった。かれらだけではない。自己顕示の強いタレントや民放の男女アナも、見たくない。 多くの芸人たちの、こう見せたい、こう見られたい、こう見せてやる、というわざとらしい作為が、つくづく嫌になったのである。作為はだれにもある。しかし芸人たちのそれは、いかにも嘘くさく、過剰で低劣なのだ。 芸人たちが街中でロケをする番組が増え
松本人志騒動で露呈、お笑い芸人なしでは番組ができないテレビ局の体たらく
テレビに出ているというだけで、まるで特別な人間を見るようになる
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