「ファルコン9」ロケットは、人工衛星を軌道に乗せるために数日おきに打ち上げられている。 今となってはありふれた光景だと思う読者もいるかもしれない。しかし、12月1日に米カリフォルニア州のバンデンバーグ宇宙軍基地に集まった観衆にとってはそうではなかった。 まず高揚感が湧いてくる。 そして、発射されたロケットが空の高みに向かいつつ再利用可能な一段目を切り離し、それがメアリー・ポピンズのような優雅さで地上の発射台に戻ってくると、感動した観客からため息がもれる。 その後、ソニック・ブームと呼ばれる衝撃波がやって来るときも同様だ。「何度見ても飽きない。まるでAC/DCのコンサートに来ているみたいだ」とある
イーロン・マスクの身を滅ぼすかもしれない救世主コンプレックス
奇行で世間を騒がせる起業家、電気自動車や宇宙事業では確かな功績
2023.12.11(月)
The Economist
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