隣国モルドバの首都キシナウからおよそ11時間のドライブを経て午後7時にたどり着いたウクライナの首都キーウは、「戦時下」とは思えない明るさだった。歴史的建築物が多く美しい中心部は、店の明かりや電子広告に満ちて、東京と変わらないほどピカピカだった。 翌朝のホテルの朝食はロンドンやニューヨークのホテルに引けを取らない品揃えで、注文に応じてオムレツを焼いてくれる女性までいて、耐乏生活の影はない。 精密誘導弾に目標の位置情報を打ち込めば、標的が明るかろうが暗かろうが、ミサイルでもドローンでも飛んでいく戦争の時代に「灯火管制」に意味がないことは頭ではわかる。「欲しがりません 勝つまでは」的プロパガンダより
日常と非日常がシーソーの上で揺れる――NGO見習い「ウクライナ出張日記」
警報が鳴るたびに地下シェルターへ降りていくことが日常に組み込まれている
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