50人の人質解放と、4日間の停戦の「交換」――イスラエル・ハマス紛争が、10月7日以来、初めて一時的にストップした。紛争当事者の間に立ったカタールと、そのバックで差配する米ジョー・バイデン政権の外交の賜物と言える。 ところが、そうしたアメリカ外交に、めらめらとライバル心を滾(たぎ)らせているのが、中国である。 習近平(しゅう・きんぺい)主席は先週、アメリカに乗り込んで、強気強気の「習近平新時代の大国外交」を披歴した。サンフランシスコAPEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会合(11月16日~17日)、ジョー・バイデン米大統領との米中首脳会談(15日)、岸田文雄首相との日中首脳会談(16日)など