注目された10月の米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比+3.2%、エネルギー・食品を除くコアベースでも同+4.0%といずれも市場予想の中心を下回った。コアベースに関しては加速するとの予想も多かっただけに、市場のリアクションは非常に大きなものになっている。 結果を受けて米金利は全期間にわたって低下。FRB(米連邦準備理事会)の利上げ見通しも消滅し、来春以降の利下げ開始を織り込み始めた。公表前のドル/円相場は151.80円台と33年振りの安値更新を臨む展開だったが、一気に150.10円台まで円高が大きく進行している。 帰属家賃主導で米国のCPIが押し下げられる展開は元より想定されていた動きだが