北海道で大規模な洋上風力発電の計画が相次いでいる。北海道新聞(3月29日付)によると、既に発表された計画は、札幌市の海の玄関である石狩湾だけで1217基、出力にして合計1173万キロワットに達する。加えて291万キロワットの洋上風力も道南で計画されている。 これに対して、北海道の電力需要はといえば、真冬の寒いときのピークでも569万キロワットに過ぎない。通年の平均だとこの60.3%の343万キロワットしかない*1。 さて風力発電は風まかせである。通年での設備利用率は洋上のもっとも風の状況の良いところでも、せいぜい35%しかない。この意味は、たとえ1000万キロワットの風力発電設備があっても、通