一方、スペインとイタリアが比較的堅調な理由は、観光産業の比重が高く、世界的な旅行需要の回復の恩恵を受けたことが挙げられます。また、エネルギー補助金を出して、消費の落ち込みをくい止めているし、コロナ後に向けて設けられた欧州復興基金の財政支援の枠組みをこの2国が活用できることも、景気を支える要因になっています。【図表1】 物価については、欧州では2023年に大幅な賃上げもしているので、物価が落ち着いてくれば大きなサポート要因になります。ですが、物価が思ったほど下がらないと、利上げで既に景気が減速しているので、リセッションに陥りかねず、スタグフレーションのリスクも残っています。 原油価格も足元で少し
きな臭さが漂う欧州経済、最初の難関は11月のイタリア国債格下げリスクか
リセッションのドイツでは極右政党のAfDが躍進、連立政権入りの悪夢も
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