米国のカリフォルニア州について読者のみなさんはどのようなイメージを持っているだろうか。 1年を通じて温暖な気候、青い空や海、真っ赤な夕日、ハリウッド、シリコンバレー、霧のサンフランシスコ…などが思い浮かぶのではないか。現地事情に精通している読者のあいだでは同州が環境、労働者、不法移民、LGBTの保護など多くのリベラルな分野で先頭を走っていることも知られているであろう。 筆者もそうだった。米国東海岸のニューヨーク州、五大湖のほとりのオハイオ州、中西部のミズーリ州などに住んでいた筆者は、7年前の2016年にカリフォルニア州のロサンゼルス近郊に移り住むまでは、おおむね上記のような「理想」のイメージを
治安悪化にコスト高、人と企業が逃げ続ける「カリフォルニア・エクソダス」
州政府による「流出税」案も飛び出すが、しょせんは対症療法でしかない
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