2023年9月20日の国連安全保障理事会(以下、安保理)の特別会合にウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が出席し、敵国であるロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使と同じテーブルで向かい合った。 ネベンジャ氏が、安保理の理事国より先にゼレンスキー氏が発言することに反発すると、安保理の議長を務めるアルバニアのエディ・ラマ首相は、次のように一蹴した。「ロシアが戦争をやめることだ。そうすればゼレンスキー氏がここに立つことはない」 国連憲章で謳われた主権と領土の尊重や紛争の平和的解決の原則を根底から覆し、ウクライナの主権と領土を踏みにじる軍事侵攻を続けるロシアの暴挙に辟易していた筆者は、溜飲を下