これまで、日本が誇る「10式戦車」や「16式機動戦闘車」について、その性能やライバルとの比較、開発の歴史などを紹介してきた。 今回は、万が一台湾有事となり尖閣諸島も戦場の一部となった場合、とりわけ活躍が期待される水陸両用強襲輸送車(AAV=Assault Amphibious Vehicle)について解説したい。 後述するが、米国の海兵隊が、日本が開発中の最新鋭AAVを採用するかもしれないのだ。世界一厳しい目を持った軍隊が、日本の技術力を評価しているのである。 本題に入る前に、水陸両用戦闘車について、その歴史と現状、世界の趨勢を見ていきたい。 2013年12月17日新防衛計画の大綱および201