米WTI原油先物価格は9月に入り1バレル=80ドル台後半で推移している。 原油価格は9月5日、1バレル=88ドル台前半と約10カ月ぶりの高値を付けた。サウジアラビアが同日、7月から実施している原油の自主減産(日量100万バレル)を今年12月まで延長することを表明したからだ。「サウジの減産は10月まで続く」との観測があったが、「3カ月の延長」は市場関係者にとって驚きだった。サウジは自主減産を1カ月ごとに見直すと言われている。 ロシアが同日「年末まで原油輸出量を日量30万バレル減少する」と発表したことも「買い」材料につながった。原油価格は8月下旬から上昇傾向にあったが、OPECプラス(OPEC