筆者は、8月15日付JBpressの論考において、次のように書いた。「ウクライナ軍が6月初旬に反転攻勢を開始して以来、多くの西側主流メディアや相当数の軍事専門家は『ウクライナ軍の反攻作戦は遅い。失敗しているのではないか』と主張しているが、彼らの主張は的を射ていない」 そして、ウクライナ軍の反転攻勢の本質は「航空劣勢下における攻勢作戦」であるが、この厳しい条件において反転攻勢を成功させるために重視しているのが、敵の兵站網を破壊する「阻止作戦」と敵の砲兵火力を破壊する「対砲兵戦(大砲同士の撃ち合い)」であると強調した。 阻止作戦とは、敵軍や補給品の戦闘地域への移動を阻止、遅延、混乱、破壊することを