注目を集めた国際経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でのパウエルFRB議長講演は、おおむね市場予想通りの内容となった。 パウエル議長はインフレ率に関し「依然高すぎる」とし、「さらに利上げの用意がある」と述べた。元よりハト派色の強い情報発信は期待されておらず、「データ次第で利上げ」という従前の姿勢が再確認されたに過ぎない。 現状、米国のインフレ率は着実に2%目標を視野に捉えつつあるが、基調的なインフレ指標はその倍程度の伸びがまだ続いている(図表①)。その背景が賃金の騰勢だとすれば、利上げ停止を示唆するわけにはいかない状況である。【図表①】 また、政治的にも来年秋の大統領選挙に目途がつくまで、
市場予想通りの内容だったジャクソンホール会議で感じた欧米と日本の大きな差
しぶとく続く円安の元凶?浮き彫りになったインフレに対する“当事者感”
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