中央銀行は「自然利子率」を基準にして金融政策を決めるわけですが、この自然利子率が一時的に上がっているために効果が出ないのではないか、とFRBは言い出しています。8月24日からのジャクソンホール会議でもこの議論が出ると思います。 自然利子率の推計結果には幅があり正確にはわからない。そこから、そもそも金融政策はそんなにパワーを持っていない、金融政策に依存しすぎるのをやめようという話になるのが、望ましいと私は思っています。 日本銀行の植田和男総裁も、中央銀行は万能ではなく、実質賃金を上げるために政府が成長戦略を実行するほうが重要だという考え方だと思います。 もう一つ、モラルハザードが生じているという
円安とインバウンドで伸びるGDP、豊かさを実感できない現状を誰が望んだ?
著名エコノミストが語る、短期的なGDP重視から価値観を転換すべき時
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