日本がお盆休みを終えようとしている中、ドル/円相場は年初来高値圏での推移が続いている。 下半期に入り、日銀の政策修正や米連邦準備理事会(FRB)のタカ派色後退が早々に重なったものの、円安・ドル高基調は変わっていない。報道では需給環境の改善に着目する向きが多いものの、上半期の貿易赤字で見れば、今年と去年で1兆円程度の差しかなく、筆者試算のキャッシュフローベース経常収支で見れば、むしろ今年の方が外貨流出は大きいというイメージすらある。 眼前の円安傾向は、昨年来の本コラムで想定してきた通りのものだ。需給環境に関して、引き続き「円を売りたい人が多い」という事実がドル/円相場の下支えになっているというの
金利上昇に脆弱なイタリア国債を買い支えるECB、いつまで続けられるか?
ECBの国債保有率、フランスに肉薄するイタリアが示す不協和音の足音
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