西アフリカのニジェールの首都ニアメーでは先月、同国の文民政府を追い出したクーデターへの支持を表明するために大勢の人が街頭へ繰り出した。 その時、段ボールの端切れにペンで殴り書きされた標識がひときわ目を引いた。「La France doit partir」とある。 フランスは出ていけ、ということだ。 無作法なくらい大急ぎでアフリカの元植民地を捨て去った英国のような他の宗主国とは異なり、フランスはとどまった。 ポスト植民地主義の「あなたが壊したのだから、代金を払え」学派とでも呼べそうな意識のためか、それまで所有物だった国を支配し、利益を得ようとする永続的な野望のためか、フランスは亡霊のように徘徊し