クーデターから約2年半を迎えたミャンマーで麻薬であるアヘンの原料であるケシの栽培が拡大している。 クーデターで軍事政権が実権を握ったミャンマーは、国際社会からの制裁もあり経済活動が低迷した。そこで農民の中には、手っ取り早い換金作物であるケシの栽培に“転作”する者が増えている。ミャンマーという国は、かねてから貧しい農民たちに代替合法作物の栽培を促す試みが繰り返されているが、メタンフェタミンの主要な生産・輸出国であり、アフガニスタンに次ぐ世界第2位のアヘンとヘロインの生産国という顔を持っているのである。 ミャンマーでアヘン栽培が減らない要因としては、軍政がアヘン栽培を事実上奨励し、隣国タイや中国な