ロシア軍の機能不全がピークに達している。 モスクワまで200キロメートル圏内に迫った6月24日の「プリゴジンの反乱」後、ロシア民間軍事会社ワグネルグループ創設者で「プーチンの料理番」と呼ばれたエフゲニー・プリゴジンに協力したとみなされたロシア軍・国防省上層部の粛清が相次いでいるからだ。 英大衆紙デイリー・メール(電子版、7月15日付)は「ここ数カ月で停職、拘束または行方が分からなくなった軍・国防省の幹部は8人」と伝えた。米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版、7月13日付)は「少なくとも軍・国防省の幹部13人が尋問のため拘束された。何人かは釈放されたが、15人前後が停職、解任された」と報じ