「お母さん、韓国で理系の勉強してる人ってどうなんだろうね」 夜10時に塾から帰宅した息子は、部屋に入る前に制服を脱ぎながら、ボソッと口にした。6月も半ばになると、韓国の高校生は完全に期末試験モードになる。梅雨も来ていないのに、いつの間にか夏日の毎日だ。「どういう意味? 文系であれ理系であれ、韓国で学問っていうのはあまり期待しちゃだめよ」 高校2年生のまとまらない思考と、もやもや感が盛られた不思議な質問に、あえて筆者はバッサリ切るような答えをした。「フクシマ原発の汚染水が、ぐるっと回って来るってみんな信じてるよ。いつかお母さんが言ってた話あるじゃん。海流だっけ。みんな知らないのかな。ねぇ、アイスク