ウクライナの戦争では、2つの前線で激しい戦いが続いている。 長さ1000キロに及ぶ戦線では、深く後ろに下がったロシアの部隊をウクライナ軍が攻撃している。 それと同時に国内戦線(いわゆる銃後)では、終戦時にどのような国になるつもりなのかを決めようとしている。 どちらも大事なことだ。そしてそのどちらも、ウクライナとその支援国に厳しい試練を突き付ける。 ウクライナ軍の反攻が始まって2週間になるが、計画通りには進んでいない。 取り戻した領土もあるが、軍には損害も出ており、地雷原や戦車トラップ、塹壕などで数キロの厚みを得たロシア軍防衛線を突破するには至っていない。 たとえ一部の防衛線を突破できたとしても