では街の様子から見てみよう。 まず見えてきたのが打ち捨てられたトラックだった。少し水が引いたようだが、ボンネットの上には木の枝が乗ったままになっており、そこまで水位が高かったことが分かる(写真1)。 ヘルソン州ヘルソン市は、約8カ月半の間ロシアに占領され、2022年11月11日にようやく解放された。「ヘルソンはウクライナだ」のメッセージが書かれている看板も足元が水に浸かっている(写真2)。 ドニエプル川の西岸に位置するコラベル地区では、多くの場所が浸水したままの状態だ。ヘルソンは石油の供給基地であり多くの工場があるが、その多くが浸水している。浸水の被害とともに石油などの流出が懸念されている(写