2023年1~3月期の実質GDP成長率は前期比年率+1.6%(前期比+0.4%)と市場予想の中心(前期比年率+0.7%)を上回った。日本以外の国々が金融引き締めに勤しむ中、外需停滞は鮮明であり、必然的に輸出の大幅な減少などが全体を押し下げた。 だが一方、日本でもようやくアフターコロナを見据えた社会の正常化が進捗したことで、個人消費が前期比+0.6%と2022年4~6月期以来、3期ぶりの大幅な伸びを示した。これが、予想を超える堅調な仕上がりに寄与した格好だ(以下、特に明記しない限り前期比で議論)。 総じて「外需の下押しを内需の上振れが相殺した」という構図であり、これは4~6月期も似たような動きに