私は、そもそも人が「存在する」こと自体の価値から考える必要があると思っています。それは内在的価値と呼ばれます。反意語は道具的価値で、何かができるから価値があるというものです。 内在的価値の観点から、人の存在を感じたり、価値観を知ることは、それ自体がウェルビーイングを捉え直す機会なのだと思います。 このような考え方は、私自身が、ウェルビーイングの研究の前に、触覚の研究をしていたことによります。例えば、これまでやってきたこととして、自身の鼓動を手のひらの上の触感として感じる装置を使った「心臓ピクニック」というワークショップがあります。聴診器を胸にあてると、その鼓動に合わせてリアルタイムで四角い白い
「わたしたち」の意識が鍵、NTT研究員が描くウェルビーイングな組織のあり方
日本社会を変えるウェルビーイングの大潮流(25)
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