米国の首都ワシントンでは、中国との対立を「米中新冷戦」と定義づける動きがいよいよ目立ってきた。米国がかつてソ連と対峙したように、世界の覇権を争い、自国の存亡さえも賭ける必死の対決が中国との間でついに展開されるようになったという認識が顕著なのだ。 この点については、民主党と共和党、リベラル派と保守派との認識の相違はほとんどない。米国はこの中国敵視策を具体的にどのように実行するのか。その展開は当然、日本をも激しく巻き込むこととなる。 2023年春のワシントンでの国政論議で最も頻繁に聞く言葉は「China」である。 ロシアのウクライナ侵略、そして国内ではドナルド・トランプ前大統領の政治動向も切迫した