今回の米国のドナルド・トランプ前大統領の起訴という異様な事態が裏づけたのは、いまの米国政治全体の流れがトランプという1人の人物によって左右される、という現実だろう。 2022年秋の中間選挙で、トランプ氏が支持した一部共和党候補が敗北したことから、「トランプ氏はもう終わった」との断定が広がった。だが、その見方はどうやら間違っていたようだ。 なぜなら2024年の大統領選に向けて、共和党側ではトランプ氏がなお他の候補に大差をつける最有力の先頭走者だからだ。さらには、民主党側は今回の起訴にも象徴されるように、トランプ氏をなお最大の政治的脅威とみなし、8年ほど前の選挙戦にまでさかのぼって壊滅を図ろうとし
トランプ氏は「もう終わった」のか?トランプ主義が米国で今も支持される現実
まだまだ勢いを失わないトランプ政策の潮流、シンポジウムで明らかに
2023.4.12(水)
古森 義久
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