ドイツのオラフ・ショルツ首相は3月中旬の日本経済新聞とのインタビューで、国内で稼働している3基の原発(エムスラント、イザール2、ネッカーベストハイム2)について、4月初めにもそれらの稼働を停止すると答えた。アンゲラ・メルケル前首相時代から約12年の歳月を経て、ドイツは脱原発を実現することになる。 ドイツ政府は2022年末までに脱原発を実現する予定で、段階的に原発の廃炉を進めてきた。その結果、電源構成に占める原発の比率は、東日本大震災の翌年の2012年の15.9%から、2022年6月時点には6.0%へと低下していた(図表1)。ところが、ロシア産ガスの供給減を受け、ショルツ政権は稼働を半年間、延長
「脱原発」を実現するドイツ、「脱ロシア」を進める中で競争力を維持できるか
経常収支の黒字減少が物語る現実、天然ガスのLNG代替で発電コストは高止まり
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