現在、国債(債券)を大量に保有する機関投資家のファンドマネジャーや、日々売買を繰り返す債券ディーラーにとって最大関心事の一つは、日本銀行の総裁交代に際して、イールドカーブ・コントロール(Yield Curve Control)がどのように変更されるのかという点である。 この通称YCCは、長短金利操作のことを意味する。マイナス金利と大規模な国債買い入れとの組み合わせで、短期金利だけでなく長期金利も含めた長短金利全体に影響を与えるものである。 現在、日本銀行は、短期金利を▲0.1%というマイナス金利にして、長期金利(10年物国債金利)をゼロ%程度で推移するようにしている。長期金利の変動幅を「±0.