丸岡城は、小さな城である。天守も小さいが、城全体の規模も小さい。 だから、福井駅前からバスに乗って丸岡の町に近づいて行くとき、小さな丘の上に小さな天守がちょこんと乗っているのを見つけると、うれしくなる。だいたいこの天守は、全体に茶色をしていて壁の一部だけが白い漆喰塗り、というカラーリングゆえ、遠目に見るとモカケーキみたいでかわいらしいのだ。 低い丘の上に本丸を置き、まわりの平地に二ノ丸以下の曲輪をめぐらせていた丸岡城は、近代以降の市街地化によって、平地部の遺構を失ってしまった。だから、この城の見どころは、ほとんど天守だけ。あとは、本丸の石垣が申し訳程度に残っているくらい。 それでも丸岡城天守は
現存天守12城のひとつ「最古」と言われる丸岡城が、実は古くない理由
姫路城や犬山城とは違う天守と、古態な天守台がミスマッチな謎とは?
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