何とか来場所こそ綱取りを成し遂げてほしい。大相撲初場所(東京・両国国技館)で3回目の優勝を果たした大関貴景勝に対し、そう願う人は多いのではないだろうか。 125年ぶりに1横綱1大関となる中、横綱照ノ富士が全休となった場所で、ただ1人の大関として出場力士最高位の貫録を示した。千秋楽の結びで東前頭13枚目・琴勝峰との相星決戦をすくい投げで制し、2020年11月場所以来の賜杯を手にした。 結果は12勝3敗。昨年11月・九州場所では三つ巴の優勝決定戦で敗れ、涙を飲んだものの12勝3敗で優勝同点の星勘定となっていた。今場所も高いレベルで優勝すれば横綱昇進の可能性が大きく広がるところだったが、12日目に連