東京から南へ約360km、周囲を断崖絶壁に囲まれた青ヶ島。その切り立った地形により、定期船の就航率は5割程度と低く、人の往来も簡単ではない「絶海の孤島」だ。この環境ゆえ、古くから独自の文化が数多く育った。その1つが「還住太鼓(かんじゅうだいこ)」である。同地に暮らす荒井智史さんは、この郷土芸能をはじめ、故郷の文化や自然を全国の人に伝え、青ヶ島のディープなファンを生み出している。