東京都の11の有人離島の内の一つ、利島。ここには島の存在や魅力を、特産品を通して島外に広めるという取り組みにチャレンジしている島民がいる。その特産品とは島産の椿油と明日葉を使った「たべるラー油」であるが、同製品が生まれた裏には、知られざる秘境・利島ならではのユニークさがある。果たして利島のたべるラー油は、どんな経緯で開発されているのか。そしてこの一品が、どう島を変え得るのか。利島と開発担当者を取材した。「開発の背景には、島の課題である「知名度の低さ」を少しでも解消したいという狙いがあります」。 そう話すのは、たべるラー油の開発を担当する一人である島民・沖山悦久さんだ。沖山さんは内地で自動車ディ