岸田首相は総裁選の際、自分の長所として「聞く力」をあげた。だが「聞く力」などまったくなかった上に、国民を説得する力はさらになかった。 例えば、安倍晋三元首相の国葬に対して、国民の半分以上が反対を表明していた。だが聞く耳持たぬ姿勢を貫き強行した。 12月22日に、国葬を検証する有識者ヒアリングの報告書が公表された。岸田首相は、「一定のルールを設けることを目指す」と表明していたが、結局、意見集約はできなかった。その意見の中には、「国民の間に対立、しこりだけが残る負の遺産を生んでしまった」「方針表明が唐突で世論の疑問や反発が高まってしまった」「国会に対する説明と質疑を実施決定前に行うべきだ」などの指